
手錢美術館
手錢美術館は平成5年(1993)4月、「手錢記念館」として開館し、令和4年(2022)4月1日、「手錢美術館」と改称いたしました。
展示室は江戸時代に建てられた米蔵と酒蔵を改装したものです。第二展示室は、酒蔵として万延元年(1860)に建てられた後、明治36年(1903)まで小学校の仮校舎として利用されておりました。
第一展示室の企画展示では、江戸時代の作品を中心に、造り酒屋を営み御用宿でもあった手錢家に伝来する掛軸、屏風、刀剣、その他古文書等、日本の美術、工芸、文化を幅広く紹介いたしております。
第二展示室では、松平不昧公ゆかりの陶器・楽山焼と布志名焼、歴代小島漆壺齋の漆器など、島根県出雲地方の美術や伝統工芸を常時、数百点展示しております。
蔵の静かな空間の中で、出雲という環境の中で作り上げられた作品をゆっくりと御覧いただきながら、出雲地方の暮らしと文化について一層深く知っていただければと願っております。
開催中の企画展

出雲今昔Ⅳー杵築文学ー
2023年1月7日(土)~3月6日(月)
江戸時代、出雲大社周辺の人々を中心におこなわれていた文芸活動を、『杵築文学』と呼んでいます。
手錢家には歴代当主が関わった、和歌や俳諧をはじめと杵築文学関係資料が数多く伝来しており、
平成16年から島根大学と共同でこれらの資料についての調査研究を続けています。
今回の展示では、「学習」「発信」「交流」の視点で、
和歌・俳諧・漢詩・狂歌に関する詠草、添削、摺り物、版本、写本等の資料百点あまりを展示します。

出雲の工芸
常設展示
常設展示室では、江戸時代中期から昭和初期までの出雲の工芸を展示しています。
江戸時代後期、茶人大名として有名な松江藩七代藩主・松平治郷(号 不昧)によって育てられた、楽山焼、布志名焼、歴代小島漆壺斎、小林如泥らの作品、江戸時代から昭和半ばまでの出雲の工芸品、日用品やお土産用の陶器といった雑器など、併せて数百点を常設展示しています。
(時節に応じて展示替えいたします)

ご利用案内
島根県出雲市大社町杵築西2450-1
*出雲大社から車で3分、徒歩10分
開館時間
9:00–16:30(17:00閉館)
入館料
大人:800円
団体:600円(20名以上)
高校生以下:無料
休館日
火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間中
駐車場
20台