絵替わり~かえる、合わせる~
2023年11月22日(水)~2024年1月28日(日)
12月26日(火)より1月2日(火)まで休館します。
日本では、いつ頃から様々な図柄や形の食器や道具を組み合わせて、使うようになったのでしょうか。
桃山時代に茶懐石の作法などが確立され、だんだんと茶事の中で食事が大きな位置を占めるようになると、向付や酒盃などにさまざまな器を取り混ぜ「寄せ」て用いるような趣向がこらされるようになり、絵替わりの器も多くなるように思います。そして、特別な階級の人達だけに限られていた様々な文化が一般大衆にまで広がる江戸時代中頃以降、絵替わりの作品もどんどん増えていきます。
今回の企画展では、漆器や陶磁器を主とした絵替わりの作品を御覧いただきます。あわせて画賛や対幅など、数本で一組の書画作品も何点か展示します。
四季、花鳥、年中行事、物尽くしなど、多様な主題で意匠を組み合わせた絵替わりの器は、もてなしの場を華やかに彩り、盛り上げたことでしょう。さまざまな絵替わりの世界を、お楽しみ下さい。
【展示作品】高砂日月図(小田海僊)/絵替蒔絵五ヶ組大盃/謡番蒔絵吸物膳(20の内)/謡番蒔絵吸物椀(20の内)/朱地祝儀文様蒔絵坊主椀(20の内)/蘭竹図画賛(画)淡海玉潾 賛)菅茶山)/絵替蒔絵入子五段重箱/花木研出蒔絵弁当箱(6個)/絵替団扇/花鳥蒔絵引盃 20枚/祝儀蒔絵三ッ組盃(梶川派)/大黒・福禄寿・寿老蒔絵三ヶ組盃(巨満巨柳)/光琳蒔絵広蓋(一対)/朱地光琳蒔絵丸盆 20枚/春夏秋景図(狩野伊川院・晴川院)/縁洗朱漆絵折敷膳(5客)/遠州好片木目縁高(5組 堅地屋清兵衛)/絵替梅絵菓子皿(10の内 琉球塗)/貝尽向付(楽慶入)/古染付寄向付(5客 明)染付花菜果図平向付(初代三浦竹泉) など28点
展示作品
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